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「若手研究者に勇気を与える理系のことば」(リケラボまとめ)

「若手研究者に勇気を与える理系のことば」(リケラボまとめ)

研究活動は常に順風満帆とはいかず、時には壁にぶつかり、自分の選んだ道に迷いや不安を感じることもあるでしょう。そんなとき、第一線で活躍する先輩研究者たちの言葉は、再び前を向くための大きな力となります。今回は、リケラボの過去の記事から、若手研究者の背中を強く押してくれる珠玉の名言を5つ厳選してご紹介します。

「若い人には、前の世代の成果をぶっ壊していくぐらいの気概を持ってほしい」 ― 細野 秀雄

東京科学大学(取材当時は東京工業大学)の細野秀雄栄誉教授・特命教授は、鉄系超伝導物質の発見など、常識を覆す画期的な成果を次々と生み出してきた材料科学者です。細野教授は、研究においては新しい学問を吸収する能力が高い「若い人が絶対的に有利」であると断言します。「若い人と我々のような年代の者が、仮に10年かけて勝負するとしたら、まちがいなく若い人が勝ちます」と語り、若手研究者に対して「国際学会で成果を出すんだ、年配の研究者たちには下剋上を起こすんだと、それぐらいの気概を持ってほしいですね」と、力強いエールを送っています。

出典:常識破りの画期的発見を続ける材料科学者、細野秀雄教授が語る「1テーマ10年」の真意とは?

「もちろん考えた通りに研究が進まなかったことの方が多いです。しかし、研究は紆余曲折があるからこそ面白いのです。そして、人と違うことをやるからこそフロンティアを開拓できるのです」― 永井 健治

大阪大学産業科学研究所の永井健治教授は、生きたままの細胞を光らせるバイオイメージングの分野で次々に新しい成果を発表し続けてきました。また、「光る樹プロジェクト」など、環境分野のソリューション開発にも挑んでいます。高名な先生から「100万年たっても上手く行きっこない」とまで言われた研究テーマを、それでも諦めずに完遂したこともある永井教授は、「分かるまで、やり遂げるまで失敗しても諦めない。そのためには将来のことなんか考えずに今にのめり込む」ことの重要性を説き、独自の世界を切り拓く勇気を与えてくれます。

出典:発光の技術で可視化される生命のダイナミズム。「光る植物」が、街の風景と社会を変える!

「研究の世界ではなおさら、明確な答えが出るということはほとんどありません。それをわかってなお、手探りで切り拓く険しい道に飛び込む勇気を持てた人だけが、ゲームチェンジを起こす切符を手にできるのだろうと思います」 ― 堀内 伸

国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)の堀内伸招聘研究員(取材当時は上級主任研究員)は、自動車軽量化の鍵となる接着接合研究において、接着剤が引き剥がされる過程を電子顕微鏡でリアルタイムに直接観察することに、世界で初めて成功しました。これからの時代は先の予測が難しく、明確な答えが出ることはほとんどないとした上で、「さまよいながら自分のやりたいことと自分なりの答えを探し、見つけていく作業が必要」だと語ります。迷いながらも、自分が本当にやりたいことを軸にして挑戦し続けることの大切さを教えてくれる言葉です。

出典:自動車軽量化のカギを握る接着接合研究。世界初、接着剤がはがれる様子の観察に成功

「研究者への道は厳しいですが、折れた段階で負け。諦めたらそこで終わりです。本当に自分がやりたかったことは何だったのか?初心を忘れずに頑張ってほしいですね」 ― 冨永 昌人

佐賀大学理工学部の冨永昌人教授は、生物電気化学を専門に、酵素と電極の相互作用や酵素電子デバイスなどの基礎研究に取り組む一方、その知見を生かし、発電と環境浄化を同時に実現する「泥の電池(微生物燃料電池)」の実用化研究も進めています。専門分野のポストが得られず、医学部で異分野の研究に取り組んだ時期には、同世代が活躍する中で成果が出ず、心が折れそうになったこともあったそう。そんな過去を振り返るなかで「研究を続けていると必ず逆境・苦境は来ます」と語り、「今逆境にある方も、おかれた環境をいかに自分の研究の強みにひきよせるか。自分の芯を決めて、どう展開するか、『戦略』を考えてみてください」と、苦しい時期を乗り越えるための実践的なアドバイスを送っています。

出典:水田の『泥』に住む微生物が電気を作る!?見えてきた微生物燃料電池の実用化。 発電と環境浄化が同時にできる「泥の電池」

「大丈夫、自分たちが想定しているよりも世界はチャレンジャーを望んでいますよ」 ― 井上 浄

株式会社リバネスの代表取締役社長CCOである井上浄さんは、自身も研究者とアントレプレナーの両輪を回しながら、多くの研究者の起業を後押ししてきました。起業だけでなくベンチャーへの転職など、魅力的だがリスクも伴う挑戦に迷う研究者に向けて、こんな言葉を紹介しています。「メリット・デメリットで悩むよりも、踏み出して初めて気付くことが多く、その経験を糧に進めるからこそ、『現状維持」という考えのほうがよっぽど危ない」。その上で、「大丈夫、自分たちが想定しているよりも世界はチャレンジャーを望んでいますよ」と呼びかけます。一歩を踏み出す不安を優しく、力強く拭い去ってくれる金言です。

出典:研究者の強みを生かした起業を世界は望んでいる

リケラボ編集部より

ここで紹介したのはほんの一例。リケラボにはまだまだ多くの名言、金言、心に刺さるメッセージが満載です。気になったら、ぜひ元のインタビュー記事も読んでみてくださいね!

リケラボ編集部

リケラボ編集部

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