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直撃インタビュー!「理系が恋に落ちたので証明してみた。(リケ恋)」作者・山本アリフレッド先生に、制作秘話を聞いてみた!

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アニメ化やドラマ化、映画化もされた大人気漫画「理系が恋に落ちたので証明してみた。」(通称リケ恋)。

大学の研究室に所属する登場人物たちが、“恋愛”を定義するためにさまざまな実験を繰り返す姿がコミカルに描かれており、笑いと胸キュンが満載かつ、ちりばめられたエピソードの数々が、あるあるある…と理系のツボを押しまくり。それもそのはず、作者の山本アリフレッド先生は理系出身(埼玉大学工学部 情報システム工学科卒業。同大学院理工学研究科博士前期課程修了)なんです(ご存じの人も多いかもしれませんね)。

この度なんと、インタビューに応じていただけることに!リケ恋誕生のきっかけや制作秘話、作品に散りばめられた山本先生ご自身の理系エピソードなどなど……完全に1ファンとしていろいろ聞かせてもらいました!

ここでしか読めないお話が盛りだくさんです!

 

「理系の恋愛」というテーマは、調査・分析のもと生まれた…?

──理系の恋愛というテーマに着目したのはどうしてだったのですか?

最初から理系のテーマで何か漫画を描こう、と決めていたわけではなかったんですよ。

──え!そうなんですか?

連載を始める前、編集部にいくつか企画を持っていってもなかなか通らず、困っていた時期があって。試しにツイッターを使って実験をやってみようと思ったんです。

──実験……といいますと??

いくつかのテーマで1ページ漫画を描いて、それを投稿してみました。もし受けたものがあったら、それをもとに連載漫画の企画を作ってみようかなと思ったんです。そのひとつに、「もしも天才科学者が恋をしたら」という1ページ漫画があって、それが非常にバズりまして。

(C)山本アリフレッド/COMICメテオ

──それがリケ恋の原点になったんですね!

その漫画自体も恋愛を科学的にというか、いろいろ小難しく考察する感じのもので。

「この話のどんなところが受けたんだろう」と考えたときに、恋愛という情緒的・感情的なものを理系的な観点で説明しているから、それがちょっと間抜けな感じで面白くなるのかなと思って。「そうか、これは“理系”がテーマなのかもしれない」と思って生まれたのが、リケ恋です。

──ちなみに、登場人物にはモデルがいたりするんですか…?

明確なモデルがいるわけではないのですが、たとえばそれぞれのキャラクターの恋愛観は、漫画を始める前にいろんな人に恋愛インタビューをして集めた意見を参考にしたり、しなかったり……(笑)。

あ、ちなみに虎輔は、研究室の同期にあんな感じのイケイケっぽい人がいて、若干参考にさせてもらいました。それと、池田先生の名前は、私の恩師お二人の名前から一文字ずつ取らせてもらっています。お二人とも、突然筋肉が膨張したりはしないんですけど……(笑)。

(C)山本アリフレッド/COMICメテオ

(C)山本アリフレッド/COMICメテオ

──それで理系の生態(?)がリアルに描かれているんですね。

とにかく、周りの理系の知り合いに片っ端から話を聞きましたね。漫画の中に出てくる「理系あるある」的な要素も、研究室時代の仲間から話を聞いたりしてネタをイメージすることも多いです。

──企画を分析したり、調査をしたり。進め方が研究っぽい……。

言われてみればそうかもしれないです(笑)。当時はぜんぜんそういうつもりはなかったのですが。

──ちなみに、山本先生ご自身には、これまでに恋愛を理論的に考察しちゃう、みたいなところはあったのでしょうか?

リケ恋を描き始めるまでは、まったくなかったです(笑)。周りにも、リアルであんなふうに恋愛を考察している人はいないなあ……。でも、リケ恋の連載を続けるなかで、いろいろな人に恋愛に関する質問をしていると、やっぱりパターンみたいなのはだんだん見えてきたりして。そういうのは面白いですね。

──まるで、山本先生も雪村くんや菖蒲さんをはじめとする登場人物たちと一緒に、恋愛の定義を組み立てていっているみたいですね!

そうかもしれません。恋愛についての研究も過去にされていたりするので、そういうのも日々調べながら……。でも、恋愛を定義するのはまだまだ難しいですね(笑)。

 

作中に散りばめられた、研究室時代のリアルな経験

──作中で奏ちゃんの研究テーマにもなっている「巡回セールスマン問題」は、山本先生ご自身の卒業論文のテーマだったそうですね。

作中のものとはちょっと違いますが、研究テーマにしていました。パズルみたいで面白そうだなと、アバウトな理由で選んだのですが……(笑)。ちなみに、奏の発表シーン(4巻から5巻にかけて)で描いた発表するときの心構えとか、どういうことが必要かみたいなことは、学生時代の私の経験も活かされていると思います。

(C)山本アリフレッド/COMICメテオ

──「先生方は別に学生を貶める為に質問をしている訳では無い」(5巻38P)という雪村くんの言葉、とっても響きました……。

そのへんは、当時のことを思い出しつつ。私もいろいろ言われたことがあるので……(遠い目)。

──発表会のシーンには、山本先生のリアルな経験も散りばめられていたり……?

作中に出てきた先生方の鋭い質問やコメントは、大変恐ろしいことにリアルに描いています……(笑)。私が実際に言われたことも含まれていますね。

でも、作中に散りばめている実際の記憶は、決して怖かったりつらかったりしたものだけじゃないですよ。

──よかった!たとえばどんな点ですか?

私自身、研究室で過ごす日々自体が結構楽しかったので。漫画にも、そういう楽しさを表現できたらと思いながら描いています。

 

身近な“謎”に、面白さを見出すことが大事

──リケ恋には、恋愛の定義を探る過程などで、さまざまな科学的理論が登場しますが、どれも説明がわかりやすくて助かっています。専門的なことを誰にでもわかりやすく伝えるために、何か工夫されていることはありますか?

わかりやすい入り口をつくるようには意識しています。日常の身近なことでも、ふと「なぜだろう?」と思うことってありますよね。たとえば、飛行機は多くの人が乗ったことがあっても、「なぜ飛ぶか」を説明できる人はそう多くない。そういう、身近だけどちょっと疑問に思うことを具体例にすることで、専門外の人にも興味を持ってもらいやすくなるのかなとは思っています。

──なるほど。あとは、単行本に度々登場する「リケクマの なげやり理ア充用語解説コーナー」も、省くところは思い切り省いて説明してくれていて、専門外のことを理解するきっかけになりました。

あの説明は、めんどくさそうなものはなるべく入れないようにしているというか(笑)。私が描く漫画はエンタメ!と思っているので…。リケ恋は、研究や理系の理論など学問が題材になっているとはいえ、あくまでもエンタメ。学問そのものを正確に理解してもらうというよりも、広く浅―く、私が面白いと感じたところを読者の人にも面白いと思ってもらえるように、と頑張っています。

(C)山本アリフレッド/COMICメテオ

──いや〜、それでも勉強になります。

リケクマの説明も、理解してもらおうというより、「わかった気になってもらおう」という感じで書いているところがあって……。

なので、私の漫画を読んで何かを勉強したようなつもりにはならないでください(迫真)。

──うっ……! で、でも、「入り口」を大切にするという考え方は、とても参考になります!! 虎輔くんが研究テーマに悩んでいたとき、池田先生が身近な問題をテーマにしてみたらどうかと助言してくれたシーンでも、「興味のあることにつながる疑問を研究できたら面白いだろうなあ」と、とても共感しました。

あれも、私が普段から思っていることですね。

文理問わず、学問みたいなのって基本はそういうものだと思うんですよね。これがどうなっているのか、この摂理はどうなっているのか、システムは……で、「これを知りたい!」みたいなところからつながっていくはずなので。身近なことを当たり前だと思わずに、疑問を持って考えてみると、十分に研究に値するものばかりなんですよね。

(C)山本アリフレッド/COMICメテオ

──そういう、身近にあるちょっとした疑問を、興味を持って掘り下げることができれば、日常生活からもさまざまな発見を得られそうですね!

本当に、面白さを見いだせるかっていうことだと思うんです。私も、日常でちょっとした疑問を感じたときに、それってなぜなんだろうみたいなことを結構考えたりしていて。身の回りのちょっとしたことへの疑問、それをのがさずに調べてみると、そこを入り口に、面白い理論がいろいろと見つかったりするんですよね。そういうものを見つけては、すごっ!あたまいいな!ってしょっちゅう感動してます。

勉強ってツマラナイと思っている人が大半だと思いますが、ほんとはもっと面白くできるものなんじゃないかと思っているんですよね。

──最後に、これからもリケ恋を通してどんなことを伝えていきたいか、どんなふうに楽しんでほしいかなど、読者に向けてメッセージをお願いします!

「リケ恋で学問のすばらしさを」みたいなことを高らかに言うつもりはまったくないのですが……リケ恋を通じてみんながもっと楽しく、身の回りのいろいろな現象に興味を持って「面白い」と感じてもらえたらいいな、とは思っています。それで結果的に理系や学問に興味を持つ人が増えてくれたらうれしいですね。

そのために、つねに「面白さとはいったいなんだ」と考え続けています…。でも漫画やエンタメは人間の感情を描くものなので、面白さを定義するのが難しい……(苦悩)。

──面白さの定義!! リケ恋っぽいですね!(笑)

完全に、自分の作ったキャラたちに影響されてますね(笑)。何でも定義って言い始めちゃう……。漫画のこれからの展開としては、今後、奏についての重要な物語が予定されています。ぜひ、楽しみにしていてください!


そんな「リケ恋」ですが、先日行われたスペシャルイベントにて、アニメ2期制作決定の発表がありました!リケキュンな続報は番組公式ページにて更新予定です!

(C)山本アリフレッド・COMICメテオ/アニメ「リケ恋」製作委員会

TVアニメ
「理系が恋に落ちたので証明してみた。」
https://rikekoi.com/

「理系が恋に落ちたので証明してみた。」
COMICメテオにて連載中(https://comic-meteor.jp/rikekoi/)
コミックス最新第9巻10月22日発売
第1~8巻大好評発売中!

著者プロフィール:

リケラボ編集部

理系の学生/社会人の方が、ハッピーなキャリアを描(えが)けるように、色々な情報を収集して発信していきます!
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